お知らせ

News
  1. 365体育备用网址立大学ホーム
  2. お知らせ
  3. 「高度グローバル人材育成プログラム」学生隊員現地レポート【タイ便り vol.6(德久桃花さん)】

「高度グローバル人材育成プログラム」学生隊員現地レポート【タイ便り vol.6(德久桃花さん)】

【タイ便り vol.6】

文学研究科日本語日本文学専攻

博士前期課程2年 德久桃花

 配属先に着任して11ヵ月が経ちました。活動の着地点を意識する段階に入り、どのように成果を形にしていくかを検討しながら日々を過ごしています。

【初めてのオンライン交流会】

 6月16日に「日本とタイの高校生によるオンライン交流会」を開催しました。この交流会は、「異文化理解の促進」を目的とした活動の一環として企画したものです。配属先からは日本語科3年生36名、日本からは高校1年生~3年生15名が参加。使用言語は「やさしい日本語」とし、必要に応じて英語も交えたやりとりを行いました。

活動の中心は「お互いの国の文化紹介」。両校で事前に実施したアンケートをもとに、生徒たちが自ら発表テーマを決定し、グループで協力してスライド資料を作成しました。限られた準備期間の中で、原稿を覚えたり、発音を確認したりと、どのグループも一生懸命練習に取り組んでいました。

そして迎えた交流会当日。配属先の生徒たちは、朝からそわそわとした様子でした。普段はあまり緊張を見せないので、こちらも少し心配になっていたのですが、本番が始まると、びっくり! 生徒たちは堂々と日本語を話し、日本の高校生を笑わせる余裕まで持ち合わせていました。発表後の質問コーナーでも、「自分でバイクを運転して通学するのか」「タイのおすすめの料理は何か」などの質問に対してしっかりと回答していました。

タイの人気キャラクターのダンスを披露
日本の高校生の発表を聞く生徒

 交流会後、生徒に感想を尋ねると、「日本の高校生と話せて嬉しかった」「日本のことをもっと知れて良かった」などのコメントが多く寄せられました。また、日本の高校生からも、「タイの文化に興味を持った」「いつかタイに行きたい」などの感想が届きました。

今回のオンライン交流会は、配属先としても初めての試みでしたが、生徒たちの表情や言葉から、大きな手ごたえを感じました。今後は、文化紹介だけでなく、「対話」をメインにした交流の形も取り入れていきたいと思います。生徒たちがいろいろな価値観に触れ、お互いを認め合えるような経験をもっと増やしていきたいです。

【オンライン協力隊と連携した活動】

 6月から、オンライン協力隊(365体育备用网址立大学文365体育备用网址日本語日本文学科3年生副島優莉さん)と連携した日本語教育活動を開始しました。本活動は、オンライン協力隊と現地隊員が協力することで、生徒が自然な日本語や日本文化に触れる機会をより多く提供することを目的としています。

 6月30日には、高校3年生の会話クラスにて第1回目の活動を行いました。内容は、①日本人同士の会話のディクテーション、②日本に在住しているオンライン協力隊への質問です。生徒たちは、日本人同士の会話を注意深く聞いたり、副島隊員との会話を楽しんだりと、積極的に授業に参加していました。

 7月3日には、日本語クラブにて「茶道」をテーマにした授業を行いました。授業の前半は、大学の茶道部に所属している副島隊員主導のもと、茶道クイズを実施しました。後半は、配属先で準備した抹茶を使い、副島隊員に飲み方を教わりながら、実際に抹茶を味わいました。「苦い」「おいしくない」という声が多かったですが(笑)、日本の伝統文化について学ぶ良い機会になりました。

副島隊員(左)との交流
抹茶に挑戦

 配属先に派遣されて、もうすぐ1年が経ちます。派遣前に思い描いていたことすべてが実現できているわけではありませんが、現場の状況や生徒についての理解を深めながら、少しずつ活動の幅を広げられているのではないかと思います。自らの役割を改めて見つめ直し、生徒たちにとって意義ある形で活動を終えられるよう、引き続き学びと実践を積み重ねていきます。

お問い合わせ先

国際教育交流センター

FAX:096-234-6967